粉瘤の概要についてご紹介します。粉瘤とは、皮膚から剥がれ落ちるはずだった角質や皮脂などが皮膚の下に溜まることで作られる、袋状の腫瘍です。瘤のように粉が溜まっているので「粉瘤」といいます。アテロームなどと呼ばれることもあります。ちなみに粉瘤は脂肪の塊ではありません。脂肪細胞が増殖したものではなく、あくまで角質や皮脂などの老廃物が溜まった疾患なのです。

粉瘤が生じる場所で多いのは背中・頬・耳たぶなどです。例えば、このような症状が見られる場合、粉瘤の可能性があります。

• 臭う膿が出てきた
• 皮膚の下に何かある気がする
• 膿んでいるように感じる

粉瘤の見た目は丸く、中央に黒色の開口部が見られるケースもあります。袋の中身は強烈な臭いを放ち、細菌に感染すると痛みが生じることも多いです。そのため、早めの治療をおすすめします。

薬で粉瘤は治せるのかと気になる方もいらっしゃるでしょう。粉瘤は手術でのみ取り除くことができる疾患です。残念ながら薬での治療はできません。どんなに小さな粉瘤でも、根本治療には手術が必要になります。

手術には、くりぬき法と標準的切除手術という2種類の方法があります。

くりぬき法はパンチという器械で5mm程度の穴をあけ、可及的に摘出します。取り切れているか確認しにくいため再発も多いです。一方、標準的切除は直視下で切除するため再発が少ない方法といえます。どちらの手術法も保険適用で治療が受けられます。

粉瘤の手術方法には、入院不要な日帰り手術もあります。大きさや数、炎症の有無などを確認した上で、日帰り手術が可能かどうかを判断します。「どうしても長期間予定を空けられない」「家のことが心配」という方も、日帰り手術なら粉瘤を放置せずに切除できます。また、手術費用も安く抑えられます。粉瘤の日帰り手術は局所麻酔で行いますが、手術内容は全身麻酔時と同じです。日帰りでも入院でも同じ結果につながるよう手術を行います。

日本橋形成外科・皮フ科・美容外科は豊富な症例経験があり、標準治療に合致した安全な治療が受けることができます。症状に合わせて最適な治療法をご提案しますので、粉瘤でお悩みの方はご相談ください。

粉瘤は悪化すると痛みなどを伴いますが、大きくなる前に切除することで体への負担を軽減できます。そのため、粉瘤に気づいたら早い段階で病院に相談することをおすすめします。粉瘤の摘出手術をお考えの方は、日本橋形成外科・皮フ科・美容外科までお問い合わせください。再発を防ぐためにしっかり、丁寧に袋を取り除きます。また、傷が目立たないよう、可能な限り小さな切開での手術を心がけていますので、どうぞご安心ください。